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領域情報
腹部手術
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お知らせ
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外科的治療のニーズに即し、人生100年時代における患者さんのQOL向上を目指して
術後癒着対策
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テルモでは2016年に自社開発品である国内初のスプレー式癒着防止材「アドスプレー」の製造販売承認を取得しました。以降、術後癒着の軽減を期待し、産婦人科・消化器外科・泌尿器科などの多岐に渡る腹部領域の手術にて本品を使用頂いています。
術後癒着は腹部手術における頻度の高い合併症の一つであり、腹部骨盤手術においては66~79%程生じると言われています。術後癒着を原因とする合併症としては一般に再手術時の困難さ、小腸閉塞、骨盤痛や不妊症といった課題があり、また、入院期間延長や再入院・再手術へつながるリスクも伴います1)。 術後癒着軽減のために手術時の愛護的操作や、医療機器である「合成吸収性癒着防止材」使用などの対策が取られています。
1)De Wilde RL, Devassy R, Broek RPG ten, et al. The future of adhesion prophylaxis trials in abdominal surgery: an expert global consensus. JCM. 2022;11(6):1476.
術後早期回復

周術期管理において、術後回復能力を強化し、患者さんの予後を改善することは重要です。
なかでも術後早期回復には、早期栄養、鎮痛、早期離床が重要と言われています。
早期経腸栄養については、ICU在室日数の短縮や合併症発生率の改善などに寄与することが重症患者の栄養療法ガイドラインにより、広く認識されています。
また、術後早期回復には術後痛を十分にコントロールすることが重要であり、多様な薬物を組み合わせて行うマルチモーダル鎮痛法が有効です。